「SaaS系ってよく聞くけど、どの企業がいいの?」
「成長産業って言うけど、実際どんな働き方?転職の難易度は?」
近年、SaaS(Software as a Service)業界は急速に拡大し、多くのビジネスパーソンが次のキャリアの選択肢として注目しています。
この記事では、SaaS系企業の代表的な企業を徹底比較しながら、転職におすすめの理由・選び方・内定を取るための対策まで網羅的に解説します。
SaaS業界とは?|注目される理由と将来性
SaaSとは、クラウド上で提供されるソフトウェアのこと。
ユーザーはインストール不要で、月額課金などで利用できるサービス形態です。
SaaSが注目される3つの理由
- ストック型収益モデルで安定成長が可能
- DX(デジタルトランスフォーメーション)需要の追い風
- 業務効率化・生産性向上ニーズとの親和性が高い
市場調査会社「富士キメラ総研」によると、2025年には国内SaaS市場は1兆7,000億円超になると予測されており、今後も高い成長性が期待されています。
【比較】代表的SaaS系企業5選|事業内容・年収・社風
企業名 | 事業領域 | 平均年収 | 特徴 |
Sansan | 名刺管理・営業DX | 約730万円 | フラットな文化/インサイドセールスが強い |
SmartHR | 人事労務SaaS | 約750万円 | スタートアップ的自由度×成長環境 |
マネーフォワード | 会計・経費精算など | 約780万円 | 多事業展開/エンジニア・Biz共に採用強化中 |
freee | クラウド会計 | 約740万円 | 自律・共創文化が特徴/CSも活躍中 |
カオナビ | タレントマネジメント | 約700万円 | 組織人事への専門性/分業営業体制が明確 |
※2024年時点のOpenWork・求人票情報より概算
比較ポイント1:事業フェーズ
- SmartHR・マネーフォワード:成長フェーズ/新規事業にも携われる
- freee・Sansan:プロダクト成熟→拡販&深耕に強み
比較ポイント2:文化・カルチャー
- SmartHR:カジュアル・フルリモート文化
- Sansan:営業ドリブン、KPI管理が明確
- freee:自律と共創を重視/経営視点を養える
SaaS企業へ転職するメリット
1. 圧倒的な市場成長性と将来性
衰退リスクの少ない成長市場でスキルが積める
2. ストックモデルゆえの事業安定性
解約率(チャーン)が低い企業は、安定した経営基盤を持つ
3. 多職種連携によるキャリアの広がり
営業→CS→マーケ→企画…とジョブチェンジの柔軟性が高い
4. リモート・副業OKの柔軟な働き方
先進的なワークスタイルが浸透している企業が多い
SaaS企業が求める人物像とは?
求められる素養 | 具体例 |
自走力 | 決められたKPI達成に向けてPDCAを自走できるか |
仮説思考力 | 顧客課題や営業手法に仮説を立てて改善できる |
デジタルリテラシー | Salesforce, Notion, Hubspotなどに抵抗がない |
顧客志向 | 利用後の定着(CS観点)を見据えられる視点 |
SaaS系転職のための具体的ステップ
Step 1. 自己分析と志向の明確化
▶ 自分にとっての「キャリアの軸」は何か?
- 成長環境か、安定性か
- 個人成果か、チーム貢献か
- 営業力、課題解決力、提案力、論理思考、どこを強みとしたいか
▶ 質問例(書き出してみる)
- これまで「やりがい」を感じた瞬間は?
- 苦しかったけど成長できた経験は?
- どんな働き方・評価制度に納得感がある?
→ここを曖昧にすると、面接で“志望動機”が浅くなる要因に。
Step 2. 企業リサーチ(OpenWork/決算説明資料)
▶ 情報収集の方法
メディア | 用途 |
OpenWork / 転職会議 | 企業文化・働き方・マネジメントのリアル情報 |
Wantedly / note | 現場社員の発信/カルチャー理解 |
IR資料・決算説明会 | 成長性・収益構造の理解 |
X(旧Twitter) | 採用広報・社風が垣間見えるトレンド |
▶ 見るべき軸(企業選びで後悔しないために)
- 事業フェーズ(立ち上げ/成長/成熟)
- 商材(人事、経費、営業支援、会計など領域)
- KPI・評価制度(数値主義/チーム主義)
- ジョブローテーションの有無(広げたいか、深めたいか)
Step 3. 転職エージェントと面談
- SaaS業界特化のエージェントが理想
Step 4. 職種別対策
- フィールドセールス → 無形商材の提案実績を棚卸し
- インサイドセールス → ヒアリング力・分析力
- カスタマーサクセス → 伴走経験・LTV志向の施策事例
Step 5. 面接でよく聞かれる質問対策
▶ 書類対策(履歴書・職務経歴書)
- 「売上●万円増」「CV率●%改善」など数字で成果を可視化
- SaaS関連用語や指標(LTV、ARRなど)を自然に織り込むと好印象
- 志望動機は「業界×企業×職種」視点で分解して書く
▶ 面接対策
- SaaSを選んだ理由
- 自社プロダクトの理解と競合比較
- これまでの成果をSaaS流で語る(「課題→仮説→実行→検証」)
- 自分がどんなKPIを設計・達成してきたか
まとめ:SaaS転職は“選べる力”を持つ人にチャンスがある
SaaS業界は、スキルも成長も働き方も“自分で選び、創る”時代に合った業界です。
ただし企業によって求めるスタイル・KPI管理・職種の役割が大きく異なるため、“どのSaaS企業に行くか”がキャリアの分かれ道になります。
この記事を参考に、あなたにフィットするSaaS企業を見つけ、納得感ある転職を実現してください。