「freeeって会計ソフトの会社じゃないの?」
「どんな強みがあるのか、志望動機でどう伝えたらいいのかわからない…」
そんな転職希望者に向けて、この記事ではfreee株式会社の特徴・強み・選考のポイント・受かる志望動機の作り方を、具体例付きで解説します。
freeeとは?会社概要と事業内容
● 基本情報
項目 | 内容 |
社名 | freee株式会社(freee K.K.) |
設立 | 2012年7月 |
上場 | 2019年 東証グロース(現スタンダード) |
従業員数 | 約900名(2025年現在) |
拠点 | 東京本社、大阪支社など |
代表取締役 | 佐々木 大輔 氏(元Google) |
ミッション | スモールビジネスを、世界の主役に。 |
● 主力事業
①【クラウド会計ソフト freee会計】
- 会計知識がない人でも使える会計ソフト
- 銀行・クレカ・POSと自動連携し、仕訳・帳簿処理が簡単に
- 会計士・税理士とのデータ共有もスムーズ
②【クラウド人事労務 freee人事労務】
- 勤怠、給与、年末調整まで一元管理
- マイナンバー管理や労務手続きもクラウド化
③【業務可視化/ワークフローfreee】
- 稟議・申請・契約などバックオフィス業務をノーコードで設計
- 管理部門のDXに貢献
freeeの特徴と魅力
スモールビジネスを支える“社会インフラ”企業
- 日本の法人の99%を占める中小企業を主対象
- 複数サービスを通じてスモールビジネスの業務を“統合的に”支援
ノンデスクワーカーにもやさしいUI
- 会計・労務に詳しくない人にも使いやすい設計
- 「プロダクトで会計を民主化する」という思想がある
急成長中のSaaS企業 × 優しいカルチャー
- Google出身者が多く在籍し、グロース思考が強い
- 「心理的安全性」や「やさしいコミュニケーション」が社風として定着
競合比較:マネーフォワード・弥生との違い
企業名 | 主領域 | 強み | 特徴的な違い |
freee | 統合型クラウドERP | UIのわかりやすさ、プロダクト哲学 | スモールビジネスに特化、プロダクトが一貫設計 |
マネーフォワード | 会計・SaaS横断 | マーケティングの強さ、サービス連携 | 経理・財務の専門家向けにも強い |
弥生 | 会計ソフト(デスクトップ→クラウド移行中) | 知名度と税理士支持 | 中堅企業~士業との相性が高い |
→ freeeは「非専門家でも使いこなせるクラウドERP」の世界観で差別化。
freeeの選考傾向と対策(FS・CS中心)
フィールドセールス(FS)
■ 業務内容
- 会計/人事労務などのSaaS製品の提案
- 顧客:士業/中小企業経営者/管理部門責任者
- パートナー(会計事務所など)との連携営業も多数
■ 求められるスキル
- 顧客課題を言語化し、業務フローで捉える力
- SaaS提案/ITリテラシー
- 士業やバックオフィスとの親和性
■ 面接でよくある質問
- なぜfreeeなのか?freeeとマネーフォワードの違いをどう見ているか?
- スモールビジネスの支援において、どんなやりがいを感じるか?
- 過去の営業経験をfreeeのどの業務に活かせるか?
カスタマーサクセス(CS)
■ 業務内容
- 導入支援(会計freee、人事労務freeeなど)
- 定着化・活用支援・アップセル
- 会計事務所との共創や、顧客の声のフィードバック
■ 求められるスキル
- SaaS導入経験、課題ヒアリング力
- 会計・労務など業務知識(入社後のキャッチアップもOK)
- やさしく丁寧に伝える力(ユーザーのITリテラシーが低めな場合もある)
志望動機の書き方|構成テンプレート
① キャリア軸(なぜSaaS or バックオフィス業務か)
② freeeのプロダクトや世界観への共感
③ 自身の経験とつながる点
④ 入社後にどんな価値提供ができるか(Will)
志望動機の例文【フィールドセールス向け】
私は、「中小企業の業務非効率をプロダクトで解決する」ことに本質的な価値を感じており、その世界観を一貫して体現しているfreeeに魅力を感じ、志望しました。
前職では、従業員数30~200名規模の法人に対して、営業管理SaaSを提案していました。その中で、業務ヒアリングを進めると、営業支援以前に「請求・入金処理が紙で行われている」「従業員の勤怠や給与がExcelと紙のタイムカードで処理されている」といった、非効率なバックオフィス業務がボトルネックになっているケースに多く出会いました。
とある製造業の企業では、営業部門がクラウドツールを導入していたにもかかわらず、経理は全て紙とFAXベースで月末業務がブラックボックス化しており、「営業の改善提案が経理部門の負担になる」というジレンマが生まれていたのです。
その経験を通じて、「業務の一部最適化」ではなく、部門横断で業務全体を見渡した提案こそが本質的だと実感しました。
freeeのプロダクト群は、会計や人事労務、ワークフローまでを一気通貫で支援でき、しかもITに不慣れな中小企業でも使いこなせる設計思想がある点に深く共感しています。
私は現場起点で課題を発見し、経営・管理部門も含めて提案するスタイルを得意としており、freeeのようにプロダクトの価値が業務全体に浸透する環境であれば、これまで以上に顧客の本質的な変革に貢献できると考えています。
貴社では、スモールビジネスに伴走しながら、プロダクトが「空気のように溶け込む」提案を目指していきたいと考えています。
志望動機の例文【カスタマーサクセス向け(未経験可)】
私は、**「テクノロジーの力で、誰かの業務や働き方を根本から変える支援がしたい」**という思いから、freeeのカスタマーサクセス職を志望しました。
前職では、業務支援ツールを提供する企業でカスタマーサポートを担当しており、主に中小企業のお客様の初期導入〜定着支援に関わってきました。
その中で特に印象に残っているのが、ITに不慣れな経理担当者の方が、「freeeのようなクラウド会計は難しそう」と導入に後ろ向きだったものの、丁寧に初期設定をサポートし、業務フローを一緒に見直すことで、**「今はもう、月次処理が2日早く終わるようになりました!」**と笑顔で話してくれたことです。
この経験を通じて、プロダクトの力だけでなく、「人の支援」があって初めて業務が変わるということを実感しました。
freeeは「スモールビジネスを、世界の主役に。」というミッションのもと、ITに不慣れな方にも寄り添えるプロダクト設計と、ユーザーとの共創を大切にするカルチャーを持っており、まさに私が目指したい顧客支援のあり方だと感じました。
また、単なるテクニカルサポートではなく、顧客の業務フローや経理・労務といった領域を深く理解しながら、「顧客の成功に並走する存在」として支援できる点に魅力を感じています。
入社後は、単なる導入支援にとどまらず、顧客がfreeeを活用しながら自走できる状態を作るCSとして、長期的な信頼関係を築いていきたいと考えています。
まとめ|freeeに合う人・評価される人とは?
freeeは、「SaaSを通じて社会を変えたい」「現場課題に寄り添いたい」「社会的インパクトのある仕事をしたい」という人にフィットする会社です。
向いている人の特徴
- バックオフィスや業務フロー改善への関心がある
- プロダクトを通じて“非IT層”の支援がしたい
- SaaSの力で「業務の当たり前を変える」ことにやりがいを感じる
選考では「freeeの思想への共感 × 自分の経験との接続性 × 顧客視点」が評価されます。