「マネーフォワードに興味はあるけど、志望動機がうまく書けない…」
「どんな強みがあって、他社とどう違うのか整理したい」
そんな方向けに、この記事ではマネーフォワードの企業理解から受かる志望動機の作り方までを徹底解説します。面接準備中の方や職務経歴書の作成にも活用できる内容です。
マネーフォワードとは?会社概要と事業内容
項目 | 内容 |
社名 | 株式会社マネーフォワード(Money Forward, Inc.) |
設立 | 2012年5月 |
上場 | 2017年 東証グロース |
従業員数 | 約1,700名(2025年現在) |
拠点 | 東京(本社)・大阪・名古屋・福岡・札幌 など |
代表取締役 | 辻 庸介 |
企業理念 | 「お金を前へ。人生をもっと前へ。」 |
ミッション | 社会課題を“お金”の仕組みから解決する |
主な事業領域
①【個人向け】家計管理アプリ「マネーフォワード ME」
- 銀行・カード・証券・ポイントなど2,600以上のサービスと連携
- 自動で家計簿作成/資産分析/キャッシュフローの可視化
- 利用者数:1,500万人以上(国内最大級)
②【法人・事業者向け】クラウドSaaS事業「マネーフォワード クラウド」
「会計」「請求書」「給与」「勤怠」「経費」「契約管理」など、中小企業・士業向けのバックオフィス業務を支援するSaaS群を展開。
対応業務とプロダクト例:
業務領域 | プロダクト名 |
会計 | クラウド会計 |
請求管理 | クラウド請求書 |
勤怠 | クラウド勤怠 |
給与計算 | クラウド給与 |
経費精算 | クラウド経費 |
契約管理 | クラウド契約 |
● マーケットにおけるポジション
- 中堅・中小企業から大企業まで広く導入(特にスタートアップ・士業との親和性高)
- freeeや弥生と並ぶ3大クラウド会計SaaSプレイヤーの1社
- 決算資料・IR説明では**「ARR(年間経常収益)成長率30%超」**を維持し、ストック型収益を安定化中
● 組織とカルチャーの特徴
- 部門横断での協業が多く、セールス×CS×開発×企画が連携する文化
- 「ユーザー起点」のプロダクト開発方針
- フルリモートOK/副業推奨/Slack活用が進んだデジタルワークプレイス
- バリューとして「User Focus」「Tech & Design」「Fairness」などを掲げる
マネーフォワードの特徴と魅力
1. バーティカルSaaSとしての展開力
人事・会計・経費・契約管理など、バックオフィス業務を一気通貫で支援できるプロダクト設計が強み。
ユーザー数・導入実績ともに国内トップクラスです。
2. 社会的意義の高いミッション
「お金を前へ。人生をもっと前へ。」というミッションのもと、
中小企業の経営支援→日本経済全体の底上げという志の高さが多くの共感を集めています。
3. 顧客中心の開発カルチャー
PdM(プロダクトマネージャー)やCS、開発が連携し、“現場の声”をベースにプロダクト改善が進む文化がある。
競合比較:freee・弥生との違い
項目 | マネーフォワード | freee | 弥生 |
特徴 | 総合型SaaS群/上場企業対応も多い | スタートアップ・中小特化/UIに強み | 歴史ある会計ソフト/インストール型に強み |
強み | バックオフィス全体を横断/中堅企業対応 | ユーザビリティ/成長性 | 会計のシェア・安定性 |
今後性 | 士業・経理パートナー連携強化中 | 新規事業・海外展開 | DX対応は遅れ気味(クラウド移行中) |
→中堅〜成長企業に対する“プロダクトの幅広さ”と“事業持続力”では、マネーフォワードが最優位。
マネーフォワードの採用選考|傾向と対策
採用されやすい人物像(共通)
特性 | 求められる理由 |
顧客志向 | プロダクトの導入定着がゴールのため、受注後の顧客満足が重要 |
仮説思考力 | 変化の激しいプロダクトに対して、課題→仮説→改善のループを回せるか |
自走力 | 手挙げ文化/役割を超えて動く必要がある環境 |
SaaSモデル理解 | LTV・チャーン・ARRといったSaaS KPIが前提として扱われる |
● 職種別に見る:採用ポジションと選考のポイント
フィールドセールス(FS)
■ 業務内容
- 中小〜中堅企業へのクラウド会計/請求/人事労務システムの提案営業
- リードナーチャリングはマーケやインサイドセールス部門と連携
- 単なる受注で終わらず、導入・活用フェーズまで伴走する“コンサル営業”型
■ 求められる経験
- 無形商材の提案営業(例:SaaS/人材/広告)
- 経営層や現場責任者との折衝経験
- 業務改善・DX提案の経験があると尚良し
■ 面接でのよくある質問
- 「SaaS営業と旧来の営業の違いをどう捉えていますか?」
- 「LTVを意識した提案とは何か、具体例を交えて説明してください」
- 「成果を出す上で、どのようなKPI設計・改善を行いましたか?」
■ 対策ポイント
- LTV/チャーンなどのKPI言語を使って語れるか
- 仮説立て→商談構成→クロージングの思考プロセスを明確に
- 他部署(CSやPMなど)との協業経験があるとアピール強い
カスタマーサクセス(CS)
■ 業務内容
- クラウド導入後のオンボーディング支援
- ユーザー定着支援、運用改善、アップセル提案
- フィードバックをプロダクトや営業部門に還元するハブ役
■ 求められる経験
- 顧客折衝経験(IT・SaaS・業務改善サービスが理想)
- 「定着率」や「活用度」をKPIとして持っていた経験
- カスタマージャーニー設計や改善プロジェクトの参加経験
■ 面接でのよくある質問
- 「ユーザーが活用しきれない原因にどうアプローチしましたか?」
- 「チャーン率を下げるために行った施策を教えてください」
- 「プロダクト改善に繋がる提案をした経験はありますか?」
■ 対策ポイント
- 定着支援=“伴走力”と“課題把握力”が問われる
- KPI改善(チャーン率/NPSなど)をデータで語れると◎
- 営業や開発との折衝・連携経験があるとプラス
● 選考フロー(参考)
- 書類選考(職務経歴書+志望動機)
- 1次面接(現場リーダークラス)
- 2次面接(マネージャー/部長)
- 最終面接(役員・事業部長クラス)
- リファレンスチェック(職種によりあり)
※ポジションにより適性検査やカジュアル面談からのスタートも可
内定の分かれ道になるポイント
通過者に共通する傾向 | 落選者にありがちなNG |
プロダクト理解×SaaSモデルの理解がある | 「SaaS」や「業界研究」が浅い |
顧客目線・業務理解を深掘りできる | 自己PRが抽象的で伝わらない |
成果の再現性をKPIで説明できる | 過去の経験が“感覚的”で整理されていない |
受かる志望動機の作り方|構成テンプレ
① キャリアの軸・価値観の提示
② SaaS業界に共感した理由(ミッションや社会課題)
③ なぜマネーフォワードなのか(事業/文化/強み)
④ 自身の経験がどう活きるか(再現性)
⑤ 入社後に貢献したいこと(Will)
志望動機の例文【法人営業(フィールドセールス)職】
「私が貴社を志望する理由は、“テクノロジーの力で中小企業の経営を支援する”というミッションに共感したからです。前職では広告系SaaSの法人営業として、経営課題のヒアリング・提案・導入後の定着支援まで一貫して担当しており、特にCS部門と連携しながらLTV向上を実現した経験があります。
貴社のように会計・労務などバックオフィス全体を支援できるサービスに携わることで、より経営にインパクトのある提案ができると感じました。自身の提案力と数値改善の実績を活かし、顧客の事業成長に伴走できる営業として貢献したいと考えています。」
志望動機の例文【カスタマーサクセス職】
「私は“課題に伴走し、変化を支援すること”にやりがいを感じ、カスタマーサクセス職を志望しています。前職ではCRM導入後の定着支援を担当し、オンボーディング期間の短縮と継続率改善に成功しました。
貴社はクラウド会計をはじめ、プロダクト間の連携性が高く、顧客の“使いこなし支援”が非常に重要だと考えています。現場視点を大切にする貴社の文化と、顧客と長期的に伴走する役割に魅力を感じ、志望いたしました。」
まとめ|マネーフォワードは“志の高さと実行力”が求められる会社
マネーフォワードはプロダクトの強さだけでなく、「社会を良くする」という思想を本気で体現しようとする集団です。
その中で活躍するには、「自走力」「顧客志向」「データに基づく仮説思考」が不可欠。
あなた自身の経験とマネーフォワードの目指す世界観がどこで重なるかを丁寧に言語化すれば、内定はグッと近づきます。